榎木は役になるんじゃなくて自分のままやってるから指示じゃなく本人のポリシー
上手くなりすぎたくないって話だから視聴者にいくら下手と言われても気にしないで突き進むんじゃないか


榎木:最初は声を作っていた気がします。ただ、しっくりこなかったので、途中から声で「何かになりきろう」とすることをやめました。それが自分には合っていましたね。

――そんな中でもキャラクターと共感しながら、自然体で演じるようにしているのでしょうか?

榎木:「共感」というよりも、僕はそのキャラクターが「自分」だと思って演じています。比較対象がいて初めて成立する「共感」とはちょっと違いますね。そういう意味では、自分がこういう状況だったら何を選択するのか、といった自身の考えが出てしまうときがあっても、僕は別にいいんじゃないかと思っています。「キャラクターならこう考えるかな」と意識すればするほど、自然体で演じることもできないと思うので。