貧乏な俺が、この言葉に抵抗できるワケも無く、俺と、まさか留守番させる訳にも行かないからセランと、シャルの3人が、三菱パジェロで平戸まで行く事に、成ったのだった。

「プッブップー」

一路、平戸目指して三菱パジェロが走ってます。呑気です。

まず相浦から小浦、棚方、真申、小浦と、順調に走って行きます。

小浦の先で、県道139号を左折します。

「あら?」

「今日は急ぎでも無いンだろ?俺の好みで、なるだけ海沿いを行くことにした」

「なるほど、了解」

県道139号から、更に県道18号に左折すると、風景はこの様に(https://i.imgur.com/bFfMB0D.jpg)海沿いにセメント製のフェンスが延々と続き、沢山の漁船と半島と、遠くに幾つかの小さい島々しか見えなくなります。

「ふっふっふーーん♪」

「機嫌が、いいのね!」

「まぁ、平戸唐津松浦地区の海沿い出身の男なら、皆んなこんなモンだろ天気もいいし!」

「何だか漁師みたいなこと、言うのね」

「ガキの頃は、男なら例外なく釣りしてたし、夏になれば狂った様に泳いでたな」

「アンタにも、そんな男の子っぽい時代があったのね!?今じゃあ以下略だけど」