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2021年11月29日07時05分




 愛知県弥富市の市立中学校で3年の男子生徒(14)が同学年の男子生徒(14)に刺殺された事件で、加害生徒が今月半ばにあった修学旅行に禁止されていたスマートフォンを持参し、学校側に指導されていたことが28日、関係者への取材で分かった。


 修学旅行が終わった数日後に、事件に使われた刺し身包丁をインターネットで購入していたことも判明。事件が起きた24日と時期が近いことなどから、県警は修学旅行でのトラブルが事件の引き金の一つになった可能性もあるとみている。
 修学旅行は14〜16日の日程で行われた。関係者によると、加害生徒はスマホを持ち込んだことを他の生徒に見つかり、連絡を受けた学校側から指導を受けた。教職員がスマホを預かり、保護者を通じて後日、加害生徒に返したという。
 捜査関係者によると、加害生徒は逮捕後に「ゲームが好き」などと話しており、修学旅行の際にスマホを持ち込んだ理由の一つとみられている。県警は、加害生徒が今月中旬ごろに事件を計画した可能性が高いとみている。
 加害生徒は取り調べに対し、「嫌なことが続いた。複数の悩みを抱えていた」と供述しているという。県警は、学校関係者からの聞き取りや押収したスマホの解析などを進め、事件に至った詳しい経緯や動機を調べている。
 県警は24日に殺人未遂容疑で加害生徒を現行犯逮捕した後、殺人容疑に切り替えて送検。身柄は現在、名古屋少年鑑別所に移されている。