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2021年12月03日07時09分

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インタビューに答える自民党の福田達夫総務会長=2日午後、東京都千代田区の同党本部




 自民党の福田達夫総務会長は2日、時事通信のインタビューに応じ、岸田文雄首相の中国への対応について「(習近平国家主席と)会って言うべきことを言えばいい。より高い権限を持っている人間と話さないとらちが明かない」と述べ、対話の重要性を指摘した。
 福田氏は、米国などが検討する北京冬季五輪の「外交ボイコット」に関し、「今、正しいかどうか分からない。状況はこの先まだまだ変わる」と述べ、情勢を見極めるべきだとの考えを示した。
 林芳正外相が中国政府から訪中要請を受け、党内で懸念の声が上がったことについては「反応し過ぎだ。防衛や経済面で中国に直してもらわなければいけないことはいっぱいある。対話のルートを持っていなければ駄目だ」と語った。
 総務会を含む党の会議に関し、「一定程度の公開は必要だ。政権与党である以上は議論の過程が残ることは財産だ」と述べ、議事録の作成は必要との考えを示した。「すぐかどうかはともかく、学術的な資料として提供されて、研究のために資するべきだ」と述べた。
 将来、党総裁選に出馬する意欲があるか問われたのに対し「もともとない。タイプ的にはナンバー2なので、本当は支えたい方だ」と述べた。一方、「人生は分からない。人生の半分以上は『流れ』だ。それが来たときに準備ができているかいないかというのはある」とも語った。