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2022/01/27(木) 20:33:17.79ID:wIHMeTrM9毎日新聞 2022/1/27 19:05（最終更新 1/27 19:05） 836文字
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北朝鮮の国旗＝ゲッティ
韓国軍合同参謀本部は27日、北朝鮮が同日午前8時ごろ、東部の咸鏡南道（ハムギョンナムド）咸興（ハムフン）市付近から日本海に向け、短距離弾道ミサイルと推定される飛翔（ひしょう）体2発を発射したと発表した。同本部によると、飛行距離は約190キロ、高度は約20キロ。日米韓の当局が分析を急いでいる。北朝鮮によるミサイル発射は今年6回目。
日本政府は27日、日本の排他的経済水域（EEZ）内への着弾は確認されず、付近を航行する航空機や船舶の被害情報もないと発表した。弾道ミサイルだったかどうかは「分析中」だとした。岸田文雄首相は首相官邸で記者団に、北朝鮮がミサイル発射を繰り返していることについて「弾道ミサイルが含まれており、国連安全保障理事会決議違反だ。抗議もしており、大変遺憾だ」と語った。
日本政府はこれまで、北朝鮮が弾道ミサイルの可能性がある飛翔体を発射する度に速報を出し、周辺を航行する船舶などに注意を促してきたが、今回は速報を発表しなかった。今回は低い高度を短距離飛行したとみられ、日本の地上レーダーでは捕捉しきれなかった可能性もある。
韓国の青瓦台（大統領府）は徐薫（ソフン）国家安保室長らが出席する緊急の国家安全保障会議（NSC）常任委員会を開き、相次ぐミサイル発射に対し「大変遺憾だ」と表明した。
北朝鮮は今月19日の朝鮮労働党政治局会議で、米国に対する「信頼構築措置」を全面的に再考し、中止してきた全ての活動の再開を検討するよう担当部門に指示した。核実験や大陸間弾道ミサイル（ICBM）発射の再開を示唆したとみられる。これまで長距離のミサイル発射には踏み切っていないものの、今後も核・ミサイル開発を加速する可能性がある。また軍事パレードを準備している兆候も確認されている。
北朝鮮は今年に入り、5日と11日に「極超音速ミサイル」と主張するミサイルを、14日と17日には短距離弾道ミサイルを発射。25日には巡航ミサイルを発射している。【ソウル渋江千春、畠山嵩】