愛知県豊橋市では、ウクライナ人とロシア人が一緒に戦争に反対する抗議の活動を行い「お互いきょうだいのような関係で誰も戦争を望んでいない」と訴えました。

愛知県豊橋市の駅前の広場には、市内に住むウクライナ人とロシア人、それに日本の高校生などおよそ30人が集まり、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻への抗議活動を行いました。

豊橋市に住むウクライナ人の主婦、ナタリア・シュラムカヴァさんは「ウクライナにいる母親のことが心配です。命も文化も奪われ、子どもたちもつらい思いをしています。戦争を今すぐやめてほしい」と涙ながらに訴えました。

続いて、ナタリアさんの友人のロシア人、アンナ・クズネットソワさんが「私もウクライナに親戚がいます。ロシアとウクライナはきょうだいのような関係で親しくしてきて誰も戦争を望んでいない。ロシアでは抗議活動が難しいようなので、日本から反戦の声を伝えたい」と話しました。

このあと2人は並んで「戦争反対」「ウクライナに平和を」と声を上げていました。

また「ロシアの良心を信じています」というメッセージを掲げた地元の高校1年の生徒は「自分が生きている今この時代に戦争で人が死んでいることが、信じられないです。ロシアの人も勇気を持って母国の戦争に反対していて、尊敬すると同時に自分も何か行動しようという気持ちを強くしました」話していました。

朝日新聞 2022年3月5日 16時58分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220305/k10013515851000.html