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余る「容積」を譲渡し建設費負担を圧縮 明治神宮の新球場建設 各地の神社でも「収入源」注目【東京新聞】 [少考さん★]
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0001少考さん ★ [FR]2022/04/23(土) 17:55:35.97ID:RLNTbWqT9
余る「容積」を譲渡し建設費負担を圧縮 明治神宮の新球場建設 各地の神社でも「収入源」注目
https://www.tokyo-np.co.jp/article/173347

2022年4月23日 06時00分

 神宮球場などを建て替える明治神宮外苑地区の再開発。東京都によると、同神宮は新球場の建設に当たり、建物を高層化しないことで余る容積を、再開発地区内の超高層ビルに譲ることで、建設費の負担が減る見通しだという。この容積移転は差し出す方も受け取る方もメリットがあり、都市開発の手法として定着。神社関係者によると、全国の神社で財政難が問題になる中、貴重な収入源として活用されている。(森本智之)

◆余った「容積」を得ればビルがさらに高く

 外苑の再開発では伊藤忠商事が高さ190メートル、三井不動産は185メートルのビルを建設する。これほどの超高層ビルを建てられるのは、新球場のほか独立行政法人日本スポーツ振興センターが建設する新秩父宮ラグビー場など周辺の敷地から、未利用の容積を譲り受けるからだ。両社は、その対価分だけ、球場やラグビー場の建設費を間接的に肩代わりすることになるとみられる。

 神社関係者は「財政が潤沢とは言えない明治神宮にとって、負担を減らす超高層ビルの存在は大きいはずだ」と推測する。一方で、ビルは歴史的な風致地区である外苑の景観悪化につながる懸念もはらむ。

https://static.tokyo-np.co.jp/image/article/size1/e/4/e/6/e4e627a25f2e459829995275683775e6_1.jpg

容積移転は東京・永田町の日枝神社が活用したことを皮切りに都心の神社で注目されるようになったという。日枝神社の境内からの容積の移転を受けて、二・二六事件で反乱軍司令部が置かれた旧山王ホテル跡地に山王パークタワー(44階建て、195メートル)が2000年に完成した。

“容積移転 住宅やビルを造る際には、敷地ごとに大きさ(容積)の上限があるが、上限まで使わない場合、一定の条件を満たすと余った容積を近くの敷地に譲ることができる。代表例が東京駅周辺の再開発で、駅舎の未利用容積を周辺のビルに譲り、一帯では新丸の内ビルディングなど高層ビルが実現。東京駅側はその対価で、赤れんが駅舎を保存・復元することができた。一方、建物の巨大化を促すため、無秩序に行うと景観侵害など別の問題を生む恐れがある。”

当時の再開発事業者がまとめた書籍によると、ビルがあまりに高かったため、当時すぐ近くで建て替え計画が進んでいた首相官邸側から「警備上の観点からの要望」が出され当初計画から4階分、約25メートル低くするというおまけもついた。
 東京・原宿の旧海軍ゆかりの東郷神社でも用いられた。関係者によると、境内の一角を事業者に貸して建設された23階建てビルの建設で利用され、ビルが高くなるほど神社は借地料をより稼ぐことができる。
◆収入先細りの中、神社の課題は収益強化
 都心の有力神社で財務担当幹部を長く務め、容積移転取引も経験した神職の男性は「社殿をきれいにしたり神社を維持するには億単位の金がかかるのに、さい銭や祈祷料だけでは財政を維持できない」と述べた。人口減や高齢化などを背景に著名な神社でも本業の宗教活動での収入は先細る。不動産を活用するなどして本業以外での収益強化を図る必要があるという。
 都心では特に容積移転のニーズが高い。地価が高いので、再開発事業者らは土地を有効利用するためにビルの高層化を図ろうとする一方、神社は社殿などの高層化を図る必要がなく建築容積が余っているためだ。神社の相談に乗ったことのある建築家の森山高至氏は「財政の苦しい神社にとって命綱になっている」と指摘する。

(略)

※省略していますので全文はソース元を参照して下さい。
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