なぜ母親たちは「反ワクチン派」に染まるのか…根拠不明でも「医療デマ」が拡散してしまう理由 | 文春オンライン
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新生児科医・小児科医ふらいと先生インタビュー #2

山田 ノジル3時間前

「デマを流すのは簡単でも、デマを否定するエビデンス作るのって結構大変で、どうしてもセンセーショナルなほうが目についてしまいがちです」――新生児科医・小児科医の今西洋介さんインタビュー第2弾。

 子育てに悩む母親たちほど「反ワクチン」や「医療デマ」を信じてしまう理由とは?

なぜ医療デマは拡散してしまうのか?

――そもそも子育て中の方は、なぜデマを信じるのだと思われますか?

今西 育児は正解の無い世界だということが大きいでしょう。大きなトラブルがなくても不安になりがちなうえ、母親に負担や責任がのしかかっている。するとそこにヒュッと現れた人が断言調で力強く導いてくれると、その人についていってしまう心理があるのでは。

 ワクチンの場合も、真っ当な医療情報では科学的根拠のある部分しかはっきり言うことができず、わからない部分に関しては説明できません。ところが反ワクチンの人たちは、断言しますよね。不安を抱える母親たちは、「わかりづらい」より「わかりやすい」ものに流れていきます。

 また今は、コロナ禍で孤独を感じる母親たちが増えているのに、情報だけはバンバン入ってくる。間違った情報を選んでも、致し方ない状況だとは思います。正解がないのもまた育児の楽しさではありますが、その正解のなさにつけこんでくる商売もありますので。

――昨今の育児デマが拡散されるルートはやはりSNS?

今西 もうほとんどがそうでしょう。SNSって平等に情報が行き渡りそうでいて、実際は全く違う。自分がいいねした情報や、フォローしている人の傾向でフィルターがかかり、ドツボにはまっていくしくみがある。SNSが発達する前は、地域の子育て広場とかが主催する講演会が、トンデモ寄りのものだったというのがよくあるパターンでしたが。

 あとは子連れで歩いていたら知らないおばあちゃんに話しかけられ、よくよく聞いたら宗教の勧誘だったというのもよく聞きます。今でもそれらの手口は存在しますが、個人のSNSが発達してきたことで、怪しい情報への窓口がどんどん広まっている。

 デマを流すのは簡単でも、デマを否定するエビデンス作るのって結構大変で、どうしてもセンセーショナルなほうが目についてしまいがちです。(略)

※省略していますので全文はソース元を参照して下さい。