縮こまる「最大貿易相手国」中国、「活路」はASEANとインドにある
https://www.donga.com/jp/article/all/20230119/3903331/1

Posted January. 19, 2023 08:37
Updated January. 19, 2023 08:37

「世界の工場」と呼ばれ、世界経済を牽引してきた中国の成長エンジンが冷めている。中国の昨年の国内総生産(GDP)は前年比3.0%増に止まった。中国政府の目標値である5.5%に大きく及ばなかったうえ、1976年以降2番目に低い数値だ。巨大な内需市場と豊富な労働力を象徴していた中国の人口も、昨年は61年ぶりに減ったことが分かった。年内に「人口大国1位」の座もインドに明け渡すことが確実とみられている。

中国の成長率の急落は、徹底した封鎖と隔離を行う「ゼロコロナ」政策とグローバルサプライチェーンの再編など、中国国内と外部の要因が複合的に絡み合った結果だ。今年は多少回復するものと見られるが、長期的には成長率が5%を越えにくい構造的限界に直面したという評価が多い。中国経済がピークに達し、今や下り坂に入ったとする「ピークチャイナ(Peak China)説」も注目されている。

中国経済の減速は、世界経済はもちろん、韓国経済にも大きなリスク要因となっている。割合はやや減っているが、中国は依然として韓国輸出入の4分の1近くを占める最大交易国だ。韓国銀行は、中国の成長率が1ポイント下落すれば、韓国の成長率は0.15ポイント下がると試算している。中国が一時的な成長減速ではなく、構造的な低成長に陥る場合に備えて、積極的に対策を講じなければならない理由だ。

まず、中国への過度な依存度を下げ、市場の多角化を積極的に図るべきだ。アセアン(ASEAN・東南アジア諸国連合)とインドなどが代案になりうる。対中輸出は昨年6月以降7ヵ月連続で減少したが、アセアン10ヵ国とインドへの輸出は、昨年2桁の伸び率を見せた。人口が6億人を超えるアセアンは、若くてダイナミックな消費市場であり、中国に代わる生産基地として注目されている。世界1位の人口大国になるインドは、2027年は日本とドイツを抜いて世界3位の経済大国になると予想される巨大市場だ。半導体・バッテリーなど、米国が主導する先端産業のグローバルサプライチェーンの再編に積極的に参加することも解決策になりうる。

これまで韓国は、未曽有の高度成長を謳歌した中国を足掛かりにして共に成長してきた。しかし、中国がこれ以上は祝福ではなく負担になりかねない状況で、(略)


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