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2023年2月5日(日) 13:30

無期懲役を”破棄”された被告は「ステージ4の末期がん」




名古屋拘置所にすい臓がんの「ステージ4の末期の状態」と宣告された被告がいる。山田(旧姓:松井)広志被告48歳。

名古屋市南区で2人を殺害し、現金などを奪った強盗殺人の罪に問われている。

一審の名古屋地裁では「強盗殺人」ではなく、「殺人と窃盗」が成立すると判断され、無期懲役の判決を受けたが、二審では「強盗殺人が推認できる」として一審判決を破棄された。

2023年1月30日から始まったのは、無期懲役の判決を破棄して行われる差し戻し審。山田被告は何を思うのか。

私たちは直接話を聞こうと、名古屋拘置所を訪ねた。

受付で面会を申し込み、待つこと約20分。
上下黒い服で現れた山田被告。松葉杖をつきながら歩き席についた。

体調について尋ねてみるとこう答えた。

(山田被告)「すい臓がんでステージ4の末期。5年後の生存率は数パーセントと言われた」

2022年2月、医師から末期がんの宣告を受けた。
手術や放射線治療はできないと告げられた。

自分の死が迫っている状況になって、改めて罪の重さと向き合ったという。

(山田被告)「自分の罪は重く、命の儚さを感じた。もともと自分が死刑になることは受け入れていたが、余命宣告されたことで命の尊さを身近に感じる」

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/cbc/302375?display=1

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事件が起きたのは6年前…夫婦を殺害し財布を奪う

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