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「金正恩氏は強い存在感を放っていた」 駐北朝鮮大使も務めたイギリスのクルックス駐韓大使が語る [蚤の市★]
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0001蚤の市 ★ [AR]
2023/02/27(月) 13:09:30.83ID:I9V7mI8P9
 英国のコリン・クルックス駐韓大使は、英外務省を代表する朝鮮半島通で知られる。2018年から駐北朝鮮大使を務め、20年に新型コロナウイルスの防疫が強化された平壌にとどまった。昨年2月のソウル赴任から1年、金正恩キムジョンウン政権の核開発など安全保障上の課題に対し、英国が日韓などと連携する意義を語った。(聞き手、ソウル・相坂穣)
◆コロナ危機初期は混乱した
 私は北朝鮮に駐在する少数の西側国家の大使として、何を観察し、知るかを楽しんだ。一度、軍の式典で演説する正恩氏を見たが、強い存在感を放っていた。
 北朝鮮の運転免許も取り、車を運転して出かけた。地方では慣れない外国人の私を怖がる住民もいたが、休日に焼き肉や焼酎を楽しむ人々とは良い会話ができた。北朝鮮政府派遣の職員が同行し、私の言動を当局に報告していたと思うが、私たちのメッセージが指導部に届くと逆に期待した。
 コロナ危機初期の20年1月に北朝鮮当局が中朝国境を閉鎖後、適切な措置が取られず混乱した。外交官も1カ月間、大使館に閉じ込められた。ウイルス検査ができず、結局、体温を測り平熱の人は解放された。
 店からバナナやオレンジなどの果物、輸入品のコーヒーや砂糖が消えていった。3月に外交団の帰国用に最後の航空便が提供されたが、英国は大使館の維持を探った。物資の搬入や職員の入国を当局に求めたが拒否され、5月に撤退が不可避と判断し、私たちは車で中国に出て、帰国した。
 北朝鮮の地方では以前から食糧不足や栄養失調を訴える人々がいたが、人道団体がアクセスできず、正確な状況を把握しにくくなった。国連などによる支援の早期再開を願うしかない。
◆「地域の平和を維持することに強い関心」
 今年は、朝鮮戦争休戦70年に当たるが、多くの脅威に直面している。北朝鮮が近年、核・ミサイル開発を禁じる国連安全保障理事会の決議に深刻な違反を続けている。英国は、日米韓をはじめ地域の同盟、友好国と緊密に連携して、対北朝鮮制裁を実施してきた。
 一方で、英国は北朝鮮との外交チャンネルを持つ強みもある。平壌の英国大使館の再開は未定だが、ロンドンに駐在する北朝鮮の大使や外交官と定期的に接触し、対話の努力もできる。
 英国はまた、欧州連合(EU)を離脱し、地球規模の外交を一層強化している。われわれが求める投資や貿易など経済利益の核心に、インド太平洋地域がある。朝鮮半島や台湾海峡など地域の平和を維持することに強い関心を持っている。
 日英は最近、自衛隊と英軍の共同訓練などの実施手続きを円滑化する協定や、イタリアを含めた3カ国で新型戦闘機の共同開発を進めることで合意した。世界的な安全保障の最も強力なパートナーの一国として日本に期待している。
 コリン・クルックス 1969年、英国領北アイルランド生まれ。ケンブリッジ大院卒。92年、英外務省に入省し、在韓、在米大使館などに勤務。2008年同省対北朝鮮政策上級顧問。18年に駐北朝鮮大使として平壌へ赴任。22年2月から駐韓大使。

東京新聞 2023年2月27日 11時30分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/233210
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