役所さんは授賞式で名前を呼ばれると、緊張した面持ちで登壇。「僕は賞が大好きです。でも、こうやって、こんな華々しいカンヌ映画祭でスピーチするのは、あまり好きじゃない」とまずは笑いを誘った。
続けて「でも、本当にカンヌ映画祭と、審査員のみなさん、本当にありがとうございました。『パーフェクト・デイズ』をみてくださったお客さん、本当にありがとうございました」と感謝し、会場の歓声を浴びた。
制作に携わった柳井康治さん、ベンダース監督、脚本の高崎卓馬さん、事務所スタッフや妻に感謝を伝え、最後に受賞トロフィーを見やり「これ、もらって帰ります。ありがとうございました」と締めくくった。
「パーフェクト・デイズ」はドイツの巨匠ベンダース監督による日本製作の映画。公衆トイレ清掃員の主人公のつつましい日常と、彼の謎めいた過去の影を滋味豊かなタッチで描く。
「私の笠智衆がここにいます」
小津安二郎監督を「我が師」…(以下有料版で、残り520文字)
朝日新聞 2023/5/28 4:39
https://www.asahi.com/sp/articles/ASR5W6X55R5VUCVL03L.html