【不可解】大阪の中心部で見つかった切断遺体入りのポリ袋…捜査難航の背景に見えてきた「都会の死角」

5/6(火) 9:00配信 読売テレビ
https://news.yahoo.co.jp/articles/5bcb6c50882ee19df00e2329953b894405cf35f1

大阪市福島区の遊歩道で、激しく損壊された男性の遺体の一部がポリ袋に入っているのが見つかった事件。発覚から1か月半が経ったいまも犯人はおろか、遺体の男性の身元もわかっていない。
 取材から見えてきたのは「昼間とは一変する夜の現場」、そして「防犯カメラの“死角”」だった。(報告:属ちひろ、木村智子)


■大阪市の中心部で「袋に入った肉の塊のようなものが…」

 大阪市の中心地を流れる堂島川の遊歩道。川の向かいには高級ホテル「リーガロイヤルホテル大阪」や「大阪府立国際会議場」がある。
 大阪市内の中心部でありながらも、都会の喧騒からは少し離れたこの場所で事件は発覚した。

「ポリ袋から肉の塊のようなものが落ちていて、何かがおかしい」


 3月19日、警察に通報したのは、近くにある会社の50代の男性社員。日課だった昼休みの散歩中に、遊歩道の植え込みで「縦が約48センチ、横が約58センチ」の不審な緑色のポリ袋を発見した。

 中に入っていたのは、年齢不詳の男性の遺体の“上半身の一部”。肋骨や内臓、皮膚の一部が30個ほど激しく損壊された状態で見つかり、司法解剖を行っても、死亡した時期や死因は特定できなかった。

■北新地クリニック放火殺人事件以来の捜査態勢も…

 警察は殺人の疑いも視野に、死体損壊と死体遺棄事件として捜査を開始。

 捜査関係者によると、事件を担当する大阪府警刑事部捜査第一課は、府内の警察署からも捜査員を集めて最大約70人態勢で容疑者の特定を急いだ。捜査第一課が担当する事件で、これだけの規模で捜査にあたるのは、26人が亡くなった2021年12月発生の北新地クリニック放火殺人事件以来、約4年ぶりのことだという。

 警察は、発見時間と同じ昼ごろに付近を歩く人に聞き込みを行う「定時通行(定通)捜査」や付近の防犯カメラを徹底的に探した。
 人通りも少なくない大阪の中心部で見つかったこともあり、捜査は一気に進むかと思いきや、事件発覚から1か月半たった今も、大きな進展はない模様だ。

■昼間と夜間で一変する現場…川沿いは防犯カメラの「死角」


 4月末の昼下がり、記者は再び現場を訪ねてみた。ランニングを楽しむ人や、犬を連れて散歩する人、昼休みにベンチで読書に没頭する会社員、談笑しながらゆったりと散策する人々。繁華街の近くながらも、穏やかでのんびりとした空気が広がる。

ただ、その景色は夜になると一変する。

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