栃木県矢板市は10月の公共交通の再編に合わせ、市営バスのバス停でのネーミングライツ(命名権)導入を決め、
名付け親≠ニなる企業などを募集している。
路線維持やサービス向上に向け、新たな財源を確保するのが狙い。
企業や店舗がバス停近くに立地する場合は、敷地内への乗り入れも検討するなどの特典も用意しているという。
同市では現在、定時定路線型の市営バス(7路線)を運行する。
だが市民からの「バス停まで遠い」「バスの本数が少ない」といった意見を受け、10月からは事前予約制で運行する
「デマンド交通」とJR矢板駅周辺を循環する「中央部循環路線」に再編。
これに合わせ、同路線のバス停15カ所のうち、13カ所で命名権を募集することにした。
バス停付近(半径50メートル以内)の事業所や店舗が対象だが、バス停付近でなくても「副名称」には応募できる。
命名権を取得するとバス停にスポンサーの名称や愛称が付けられ、「本名称」の場合は事業所や店舗の敷地内にバスが乗り入れることも可能だ。
バス停の名称なので、市ホームページや市発行の路線図・時刻表にも企業名や愛称が掲載されることになるという。