▽学校の中庭で…

 男子生徒は18年12月5日午前2時15分頃、
柏高の中庭で倒れているのを巡回中の警備員に発見された。
男子生徒のカバンからは「幸せな最期を迎える」という自殺を示唆するメモが見つかり、状況から自殺したとされる。

前日も部活動の練習に参加、部員達は第三者委の調査に普段と変わった様子は無かったと振り返る。

 男子生徒は小学生から吹奏楽を始め、
中学生からはパーカッションを担当。

コンクールでの受賞経験もありマーチングをやりたいという思いから吹奏楽部の強豪校の柏高に進学した。

父親には将来は音楽関係の仕事に就きたいと話していたという。

▽休日の練習は午後9時を過ぎることも

 報告書は、男子生徒の自殺の原因とみられる要素として
「学業不振、異性問題、教職員からの指導、
いじめ問題、部活への参加」と複数挙げたが、
「どれが直接的な原因になったとは特定できない」と結論付けた。

その上で、当時の生徒が自身の悩みに適切な対処ができなくなるまで思考力や集中力などが低下していたと指摘。

その要因として強調したのが、部活の長時間練習だった。