むかし日赤に人気の女医さんがいたそうだ
女医さんは人望もあり、やがて医長になり部長になった
そこへやたら口のうまい衛生士が入ってきた
最初は仕事ができると医局員も喜んでいたのだが
目端の利く衛生士は女医に目をつけてゴマをするようになった

女医は衛生士を気に入って専属の衛生士のように扱うようになったのだが
衛生士は女医より上手、やがて相棒のようになり
気がつけば女医は衛生士の操り人形となっていた
当然、衛生士は従順な部下を演じているので女医は気付かない

次第に衛生士は歯科医師の振る舞うようになり
女医が軽い気持ちで頼んでいたクラウンやブリッジのセットが
CR充填となり、インレー形成、そしてクラウンの形成へと変わっていった

日赤は歯科の研修医を受け入れているがそれ以前に
状態化してしまった違法行為に危機感を覚える医局員も少なくなかった
当然、現場の歯科医師による告発が日赤上層部へと行われた

やがて女医は違法行為についての責務を問われ退職することとなった