Eさんが一人でバンコクを訪れた時のことだ。空港でパスポートと入国カードを出したのだが、入国管理官の様子が、なんだかおかしかった。
そのまま彼は、複数の管理官に取り囲まれ......。
<Eさんの体験談>
年に3~4回ほど、仕事とバカンスを兼ねてタイを訪れる私が、一人でバンコクに行ったときのことです。
早朝5時前なのに、入国管理は長蛇の列。やっと自分の番が来て、パスポートと入国カードを差し出すと、管理官にタイ語で「ちょっと横に来てください」と指示されました。
周りのカウンターもクローズになり...
その管理官は、近くにいた他の管理官たちと何やら相談をはじめ、その後、周りのカウンターまでクローズされました。そして私は、数人の管理官に囲まれたのです。
心当たりはなかったのですが、何か悪いことをしてしまったのかと不安になっていると、一人の管理官が携帯を取り出して写真を撮り始めました。
私の緊張がついに限界に達したそのときです。彼らは一斉に「ハッピーバースディ」を合唱しはじめました。
そこでやっと、自分がフライト中に誕生日を迎えたことに気づき、膝が砕けてしまいました。
60を過ぎてこんな形で、見ず知らずの人に誕生日を祝ってもらえるなんて想像もしていませんでした。
微笑みの国タイならではの、記憶に残る入国でした。
https://j-town.net/2022/12/11341622.html