言葉は強烈だが、凛の自立を促す言葉にも感じる。しかし凛は、自身について「兄ちゃんにとって俺は世界一になるために必要だっただけの練習相手」と考え、楽しかった兄の思い出をなかったことにされたような感覚に陥ってしまう。終いには自分の人生を狂わせた(と思い込んでいる)冴をぐちゃぐちゃにするためにサッカーをしている。

 冴からすれば、たまったものではないが、この“ぐちゃぐちゃにしたい欲”が爆発。U-20日本代表戦ではその矛先を自分自身に向け、敵を“醜く壊すサッカー”を披露する。冴と対峙した時には「まだその表情できんじゃねぇえか」と評価されていた。