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羽生にとって憧れのプルシェンコは、エキシビションやアイスショーで氷上に直接立ったマートンと“共演”することも度々あり、フィギュアスケートの域を超えた芸術性の高いステージは日本でDVD販売されるほど人気だ。スケート関係者が続ける。

「プルシェンコがそうしたように、2019年には羽生さんも『Origin』を演奏する末延さんと氷上での“共演”を果たしています。プルシェンコのほうはバイオリンの音色にあわせて超絶技巧の激しいステップを魅せていましたが、一方の羽生さんと末延さんは、同じ原曲でも優雅でどこか妖艶な雰囲気に溢れていましたね。

 非常に思い入れの強い曲での共演、しかも音に関して人一倍こだわりの強い羽生さんにとって末延さんはアーティストとして共鳴し合うところがあったのかもしれません。2人が共演した映像を見ると、それを機に惹かれ合ったことも想像できます」

 長年、フィギュアスケートを取材してきたスポーツジャーナリストもこう語る。

「フィギュアスケーターとバイオリニストは相性のいい組み合わせで、今となってみれば羽生さんらしい結婚だと思います。艶やかなドレスに華やかなメイクの印象が強い末延さんですが、よく見ると羽生さんのスケート生活を二人三脚で支えてきたお母さんに似ていますね。プロに転向し、結婚報告で〈人生をかけて「羽生結弦」のスケートを深め〉と宣言していた羽生さんにとって、バイオリニストとして活動してきた末延さんは心強いパートナーなのでしょう」