「今年の最大の炎上点は、昨年に続きSTARTO社所属のタレントが出場ゼロになったこと。これは、紅白サイドが2枠を用意したもののSTARTO社側が4枠を要求し折り合いがつかなかったため、といわれており仕方のないものと思われます。

もう一つの炎上点は、人気ダンス&ボーカルグループ、『INI(アイエヌアイ)』の落選です。INIと聞いて多くの人は『誰?』と思ったかもしれませんが、今年発売のシングルがミリオンを達成した大人気グループなんです。

実は今年、CDの出荷枚数がミリオンを超えたのはたった2アーティスト。今や国民的アイドルグループとなった『Snow Man』と、このINIだけなんです。その実績だけ見ても選ばれて当然と思われたのが、まさかの落選となった。彼らと同じ事務所には先輩グループである『JO1』がいますが、ミリオンを達成していないJO1のほうが選ばれたため、ファンは『ミリオンでダメならどうしたらいいの!?』と荒れています」

しかし音楽事情に詳しいライターたちに取材をおこなってみると、この落選はあながち理不尽とも言えないようだ。

◆よく見ると選考基準は〝妥当〟なようだが…

「INIはCDこそ売れましたが、それは固定ファンが頑張ったから。Spotifyの登録者数やストリーミングサービスにおける再生数は、JO1のほうが全然上です。また最近までは冠番組も持っておらず、認知度という点でもはるかに及ばない。’21年にレコード大賞を受賞した『Da-iCE』が今年やっと選ばれたことを見ても、紅白は認知度をかなり重視していると思われます。

またデビュー4年目のINIは、今年デビューしていきなり紅白出場を勝ち取った『ME:I(ミーアイ)』ほどの新鮮さもない。そういった条件を考えると、『おかしい』と言うほどではないと思います。でも今のまま活躍し続ければ、おそらく来年は選ばれるのではないでしょうか」(音楽ライター)

つまり、今年の紅白の選考基準はかなり“妥当”ということのようだ。そこで……だ。「それだけに不自然さが目立つのが、HYBE所属グループの出場の多さ」という声が多数耳に入ってきたのである。

「毎年紅白は、何枠かを韓国のK-POPグループに提供しています。昨年は5組が出場。今年も4組が選ばれたのですが、これが何と、そのうち3組がHYBEという同じレーベル傘下の事務所に所属するグループなんです」(別の音楽ライター)

しかも選考の妥当性も、首をかしげるところが多いという。