2018年3月、アメリカのロボットアニメ「ヴォルトロン(Voltron: Legendary Defender)」の声優に殺害予告が届き、アニメイベントでの出演のキャンセルが検討されていると公表されました。また、「ヴォルトロン」の制作スタジオの元にも脅迫メールが届けられたと報じられています。どちらの脅迫も、キャラクター同士のカップリングを考察する「Shipping(シッピング)」を巡った要求内容だったとのことです。

「ヴォルトロン」は、1980年代にアメリカで放映されたロボットアニメ「ボルトロン(Voltron: Defender of the Universe)」のリブート作品です。「ボルトロン」は日本のロボットアニメ「百獣王ゴライオン」「機甲艦隊ダイラガーXV」を統合・再編成した作品で、当時のアメリカの子どもから熱狂的な支持を受け、社会現象を起こすほどの人気を獲得しました。そのため、リブート作品である「ヴォルトロン」のファン層は大人が中心となっていて、シッピングが特に多く語られる作品として知られています。今回の脅迫も、声優がシッピングについてインタビューに応えたところ、その回答に納得がいかないファンが送りつけたものでした。

特に、子どものキャラクターや親子・兄弟のシッピングに対して「児童性愛者だ」「近親相姦を勧める内容だ」などと指摘して圧力をかけたり嫌がらせをするアンティス(Antis=Anti Shipper、反シッパー)が近年登場しているとのこと。以下の画像は、シッピングをまとめるWikiのページがアンティスによって編集され、「近親相姦である」「キース×ランスのカップリングがヴォルトロンだと一番主流」と改ざんを受けている様子。