なかでも拡散されたのは、ニコルソン四軍調整官の発言は「Should be thankful that there was no damage」であり、
「神に感謝すべき」という訳が正しい、という内容だ。
発端はこのツイートだ。「意図的な誤訳なのでご注意」などという別のツイートとともに、拡散が始まった。

ただ、この発言にはソースがない。
県側からは副知事と県の基地防災統括監、通訳の3人が会談に参加した。
ただ、ニコルソン四軍調整官の発言を訳したのは、米軍側の通訳だったという。

では、「感謝すべき」という発言があったのは事実なのか。
担当者は、「非公開だったため、副知事が報道陣に語った以上のことは県としてもわかりません」としている。
実際、議事録も英文の出どころもないと、朝日新聞那覇総局の公式アカウントも拡散されている英文の存在を否定している。

なぜこの英文が出てきたのか。
どうやら、別のユーザーが「推測」したニコルソン四軍調整官の「発言」がソースのようだ。

このユーザーはその後、この英文について「個人的な推測」「根拠はない」としている。
一方、「意図的な誤訳」を指摘した投稿者はその後、「沖縄副知事が確かに発言しているので、
朝日新聞に謝罪します」とツイートしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161215-00010001-bfj-soci