浜松市美術館で近藤喜文展 スタジオジブリのアニメ原画など500点を展示
2018年06月20日

 浜松市美術館(浜松市中区松城町、TEL 053-454-6801)で6月23日から、企画展「この男がジブリを支えた。『近藤喜文展』」が開催される。

 近藤喜文さんは「赤毛のアン」や「火垂るの墓」などの作画監督やキャラクターデザインを務めたアニメーター。
今回はスタジオジブリの全面的な協力の下、近藤喜文さんが関わったアニメーションの原画やイメージボードなど約500点を展示する。

 「ルパン三世」や「未来少年コナン」などのスタジオジブリ以前の初期に関わった作品から、最後に手がけた「もののけ姫」まで、時代を追って展示する同展。
スタジオジブリ作品では「火垂るの墓」や「おもひでぽろぽろ」、「魔女の宅急便」、「耳をすませば」などがあり、キャラクターのデザインやイメージボード、原画などが並ぶ。
唯一の長編監督作品「耳をすませば」では絵コンテやキャラクター設定、セル・背景原画も展示するほか、フォトロケーションも設置。「耳をすませば」に登場する地球屋のバルコニーから見た景色を再現した横幅約5メートルのコーナーを設け、写真撮影をすることができる。
さらに登場キャラクター「月島雫」の声優を務めた本名陽子さんの音声ガイドもあり、展示の各所には同作品に登場するネコ「ムーン」のシルエットがあり、ムーンに付いていくと会場を一周できる設定になっているという。

 スタジオジブリ以前の作品の「赤毛のアン」は独立したコーナーを設け、イラストや設定画集、秀作、キャラクターのしぐさのスケッチなど幅広く展示。ほかにも、日米合作映画「リトル・ニモ」のために作成したパイロットフィルムも上映する。

 「千と千尋の神隠し」に登場するキャラクター「カオナシ」と写真や握手のできるイベントや、スタジオジブリのスタッフの講演会なども用意。
「生の声を聞くことのできるいい機会。物販スペースもいつもより拡充して多くの商品を用意している」と学芸員の水野歩美さん。
「アルファベットタイル」や「刺しゅうブローチ」などの同展限定商品の販売も行う。

 開館時間は9時30分〜17時。6月23日のみ10時30分〜17時。月曜休館(8月、9月は無休)。
料金は、大人=1,300円、高校・大学生・専門学校生=800円、小・中学生=600円。
カオナシイベントは7月29日と8月11日。スタジオジブリ講演会は7月21日。9月9日まで。

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