<ニュース回顧2021>(5)名古屋入管で女性死亡
2021年12月28日

 何らかの原因で食事がのどを通らなくなり、自力で体を起こせないほどに衰弱した姉。職員に何度も「点滴、お願い」とすがるように頼み、バケツを抱えて吐いている姿に胸が痛んだ。「必死に生きようとしていたのに、なぜ誰も助けてくれなかったのか」。そう言って、目頭を押さえた。
 いつも繰り返すこの痛切な問いが、ポールニマさんを突き動かす。名古屋地検に責任追及を求めるために名古屋へ、ウィシュマさんが収容された経緯を追って静岡県へ。関西に住む同郷の知人宅に身を寄せながら、各地に足を運ぶ日々が続く。

https://www.chunichi.co.jp/article/391820