遠山元財務副大臣ら4人を在宅起訴 貸金業法違反の罪 東京地検
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211228/k10013407141000.html

公明党の衆議院議員だった遠山清彦元財務副大臣や、別の公明党の元議員の元政策秘書ら合わせて4人が、
日本政策金融公庫の新型コロナ対策の特別融資を、貸金業の登録を受けずに複数の企業に違法に仲介したなどとして、
貸金業法違反の罪で東京地検特捜部に在宅起訴されました。
関係者によりますと、遠山元議員は謝礼などとして合わせておよそ1000万円を受け取っていたということで、調べに対し、
起訴された内容を認めているということです。

在宅起訴されたのは、
▽公明党の元衆議院議員で、財務副大臣を務めていた遠山清彦被告(52)と、
▽公明党の太田昌孝元衆議院議員の政策秘書だった澁谷朗被告(61)
それに、
▽東京 港区の会社役員牧厚被告(74)と、
▽東京 大田区の元会社役員川島裕被告(78)の、
合わせて4人です。

東京地検特捜部などによりますと、
遠山元議員ら4人は、新型コロナで業績が悪化した企業を支援する日本政策金融公庫の特別融資を、
貸金業の登録を受けずに複数の企業に仲介したなどとして、貸金業法違反の罪に問われています。

関係者によりますと、牧役員と川島元役員は、
融資を希望する企業などを公庫に取り次ぐよう遠山元議員と澁谷元秘書にそれぞれ依頼し、
企業側から手数料を受け取っていたということです。

遠山元議員は、みずからの当時の公設秘書2人に指示し、去年3月ごろから、ことし6月ごろまでの間に100回以上にわたって、
企業などに公庫の担当者を紹介するなどして融資を仲介し、謝礼などとして合わせておよそ1000万円を受け取っていたということです。

遠山元議員は調べに対し、起訴された内容を認めているということで、特捜部は逃亡などのおそれは低いとみて、逮捕を見送ったものとみられます。

また、澁谷元秘書も調べに対し、無登録で80回以上融資を仲介し、合わせておよそ1000万円を受け取ったことを認めているということです。

遠山元議員の当時の秘書2人については、関与は従属的だとして起訴を見送ったとみられます。