そもそも日本で映画評論家を名乗る人たちは、批評する本人の作品に対する嗜好よりも、どの映画監督を褒めるかで評論家としてのポジショニングを図ろうとしている。町山智浩や宮台真司が園子温を絶賛していたのは、アンチ蓮實重彦的な文脈と政治的イデオロギーの一致で重なる部分が大きかったと思う