鈴鹿弁は、日本の三重県鈴鹿市周辺で話される方言です。鈴鹿市は、近畿地方と東海地方の境界に位置し、そのため鈴鹿弁は関西弁と東海地方の方言の影響を受けています。

鈴鹿弁の特徴としては、以下のような点が挙げられます。

1.「あ」の音が「え」に変わることが多い
例えば、「ありがとう」という言葉が「えらとう」となります。「はい」という返事も「ええ」と言います。

2.「~や」「~で」などの助詞がよく使われる
「~や」は「~だよ」という意味で、例えば「おいしいや」と言うことがあります。「~で」は「~です」という意味で、例えば「そうですで」と言うことがあります。

3.「~ねん」がよく使われる
「~ねん」は「~ですね」という意味で、例えば「おおきにねん」という感謝の言葉があります。

4.「~おる」「~おった」がよく使われる
「~おる」は「~いる」という意味で、例えば「どこおる?」という質問があります。「~おった」は「~いた」という意味で、例えば「昨日、そこにおった」という話があります。

5.「~であんす」「~であっせ」という独特の語尾がある
これは「~です」「~でしょう」という意味で、例えば「明日は雨であんすか?」という質問があります。

以下は、鈴鹿弁の実例です。

「えらとうございます。」(ありがとうございます。)
「ええんや。」(はい。)
「おおきにねん。」(ありがとうございます。)
「どこおるん?」(どこにいるの?)
「昨日、そこにおった。」(昨日、そこにいた。)
「明日は雨であんすか?」(明日は雨でしょうか?)