【独自】イオン津SCが2024年春で一時休業 「新サービスの店舗を検討」
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四日市市発祥として知られるイオンの中核子会社で総合スーパー大手「イオンリテール」が、津市桜橋の「イオン津ショッピングセンター(SC)」を2024年春に一時休業することが、
関係者の話で分かった。郊外型の大型商業施設やインターネットの通信販売などと競争が激しくなっており、今後は後継となる商業施設の業態や立地の検討を進める。 

店舗は津駅から約1キロと近く、敷地面積は約4万5700平方メートル。地上2階建てで、総合スーパーのほか、映画館「イオンシネマ津」を含む専門店47店が入居している。

1978年9月にイオン前身のジャスコなどが入居する「津ショッピングセンター エル」として開業し、94年1月に「津サティ」に名称を変更した。
2011年3月にサティを運営するマイカルとイオンリテールが合併してからは、「イオン津SC」として営業してきた。

従業員やテナント関係者には順次、休業について説明する。
イオン津店の従業員約250人には個別で面談し、周辺の系列店で雇用を継続する方針。
建物をどうするかは決まっておらず、関係者は「商圏環境の変化もあり、ニーズにあった商品やサービスの提供が困難になっていた。
ネットスーパーや電子商取引(EC)の売り上げが伸びているので、新しい売り場やサービスを取り入れた店舗を検討したい」と話している。

津市内では18年11月、大型商業施設「イオンモール津南」が開業し、競争が激化していた。
同施設内でイオンリテールが運営する総合スーパーは、インターネットで注文した商品を車に乗ったまま受け取れるドライブスルーを全国で初めて導入し、ネットとの連携を図っている。

イオンリテールを巡っては、同社店舗で最も古いイオン今池店(名古屋市千種区)も来春休業することが分かっている。