「選挙のお礼」で県議ら7人を「2泊3日ソウル旅行」接待 また出た、岸田内閣副大臣の買収疑惑

デイリー新潮 2024年01月24日

その政務三役とは、自民党、愛知4区選出の工藤彰三内閣府副大臣(59)。
名古屋市議を2期務めた後、2012年の衆院選で初当選を果たし、現在4期目。18年には国交政務官に就任し、昨年9月からは拉致問題や少子化対策などを担当する内閣府副大臣を務めている麻生派の議員だ。

そんな工藤さんは有権者への買収行為にも手を染めたことがあるのですが、それは表沙汰になっていません。しかも、選挙運動を頑張ってもらったお礼として、選挙の約2カ月後に愛知県議や名古屋市議を韓国・ソウル旅行に連れて行っているのだからあまりにもあからさま。旅行代金は全て工藤さん持ちです」

「旅行に行ったのは工藤さん本人の他、愛知県議の直江弘文氏、名古屋市議の横井利明氏、坂野公壽(ばんのこうじゅ)氏(当時)、藤沢忠将氏(故人)、藤田和秀氏、服部慎之助氏、吉田茂氏の7名。

旅行代金の全額を工藤副大臣が払ったことを示す「証拠」が手元にある。その一つが旅行会社「ツーリストラボ」社からの請求書。宛先は工藤副大臣が代表を務める「自由民主党愛知県第四選挙区支部」で、請求金額は175万9638円となっている。そこには〈ソウル視察旅行代金〉とも記されている。

「事後買収にあたる」
 しかも、旅行に行ったメンバーは工藤副大臣の選挙を手伝っただけではなく、全員が彼の選挙区の有権者でもある。

「選挙運動を頑張ってもらったお礼に旅行に連れて行ったのが事実なら事後買収にあたり、公職選挙法違反となります。買収された側も被買収の罪に問われる可能性がある行為です」