>>706
キツイと感じるのは個人の感想なので致し方ない。けれど見どころを解説しようではないか。
まず、宗次郎の背中から剣心をボケさせた絵、そして剣心の背中から宗次郎をボケさせた絵を見せる。こうすることで2人の距離が遠い位置にあることを示す。引きの絵でも2人離れた絵は写すけど、テレビの画角の関係で上手く遠くに写せないのでこの手法にしている。
そして背景の窓が何故あんなにも明るいのか。障子の明かり程度にしてもやたら明るい。これは宗次郎の心の闇との対比を表している。
戦う直前にどこからともなく風が吹いてきて、BGMの中に丁寧に風の音まで入れてきてる。まさに戦おうとする2人、それから見ている左之助たちの心の揺らぎを感じ取れる。さぁこれから何が始まるのだろう、と視聴者に思わせる。
そして宿地。ここはアニメーションを諦めてもうついに姿を消えさせた。完全に正解手法。剣心がどう出るかと思いきやなんと剣心も消えさせた。
そこからフラッシュ的な絵でコマ送りする事で1/1000秒とかの出来事であることを見ているものに暗示する手法。つまり、視聴者たちの深層心理、共通認識にある知識である「カメラフラッシュが炊かれている時は一瞬の出来事」という身近な出来事をうまく利用して演出をしている。
勝敗をきっちりわからせる為に宗次郎の刀にヒビが入っていく様子を抜き出して見せる。逆刃刀が勝ったというシーンがここではとても大切なので。