0001きつねうどん ★2023/09/05(火) 11:51:59.24ID:fzWJS8YC
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感謝状を贈られた谷渕彰紀さん(右奥)=2023年8月22日午前9時59分、高松市西内町、内海日和撮影
【香川】高松市鬼無町の会社員、谷渕彰紀さん(42)は、健康とダイエットのためにウォーキングに励んでいる。その夜もJR高松駅前で仕事仲間と食事した後、徒歩で約7キロ離れた自宅を目指した。
歩き始めて約1時間半、自宅近くの香西南町にたどり着いた。時刻は午前1時30分ごろ。見慣れた住宅街が、外灯にぼんやりと照らされていた。
ふと道路脇の用水路に視線を移すと、何かと目が合った気がした。
「見てはいけないものを見てしまった」
この世のものでない存在を目撃したのではと、一瞬パニックになった。
それでも2、3歩近づくと、用水路の中に立つ高齢の男性とわかった。肩から上しか見えなかったが、はっきりこう聞こえた。
「助けてくれ」
そこからは冷静だった。用水路の深さは約1・5メートル。引き上げるのは難しいと判断し、いったん徒歩で5分ほどの自宅に向かった。
谷渕さんは建築系の会社に勤めており、工具などをひととおり車に積んでいる。車から3段の脚立とライトを取り出し、男性のもとへ戻った。
用水路に流れる水は、男性のくるぶしほどだった。水の中に慎重に脚立を立て、力を振り絞って段差を上る男性に手をさしのべ、救出した。
男性を家族に引き渡すことができたのは午前3時ごろ。男性が帰ってこないので、警察と一緒に捜していたのだという。
翌日、谷渕さんの自宅に男性の妻がお礼を伝えに来た。男性はタクシーで家に帰る途中で一本道を間違えて降りてしまい、道に迷っているさなか、うっかり用水路に落ちたとわかった。
「男性が用水路で倒れていたら見つけられなかった。本当にたまたまでした。人がそこにいるとわかったら、放っておくという選択肢はなかったので、助けられてよかったです」
8月22日、高松北署などは谷渕さんに感謝状を贈った。(内海日和)
https://www.asahi.com/sp/articles/ASR947HLDR8SPTLC01B.html?iref=sp_ss_date_article
感謝状を贈られた谷渕彰紀さん(右奥)=2023年8月22日午前9時59分、高松市西内町、内海日和撮影
【香川】高松市鬼無町の会社員、谷渕彰紀さん(42)は、健康とダイエットのためにウォーキングに励んでいる。その夜もJR高松駅前で仕事仲間と食事した後、徒歩で約7キロ離れた自宅を目指した。
歩き始めて約1時間半、自宅近くの香西南町にたどり着いた。時刻は午前1時30分ごろ。見慣れた住宅街が、外灯にぼんやりと照らされていた。
ふと道路脇の用水路に視線を移すと、何かと目が合った気がした。
「見てはいけないものを見てしまった」
この世のものでない存在を目撃したのではと、一瞬パニックになった。
それでも2、3歩近づくと、用水路の中に立つ高齢の男性とわかった。肩から上しか見えなかったが、はっきりこう聞こえた。
「助けてくれ」
そこからは冷静だった。用水路の深さは約1・5メートル。引き上げるのは難しいと判断し、いったん徒歩で5分ほどの自宅に向かった。
谷渕さんは建築系の会社に勤めており、工具などをひととおり車に積んでいる。車から3段の脚立とライトを取り出し、男性のもとへ戻った。
用水路に流れる水は、男性のくるぶしほどだった。水の中に慎重に脚立を立て、力を振り絞って段差を上る男性に手をさしのべ、救出した。
男性を家族に引き渡すことができたのは午前3時ごろ。男性が帰ってこないので、警察と一緒に捜していたのだという。
翌日、谷渕さんの自宅に男性の妻がお礼を伝えに来た。男性はタクシーで家に帰る途中で一本道を間違えて降りてしまい、道に迷っているさなか、うっかり用水路に落ちたとわかった。
「男性が用水路で倒れていたら見つけられなかった。本当にたまたまでした。人がそこにいるとわかったら、放っておくという選択肢はなかったので、助けられてよかったです」
8月22日、高松北署などは谷渕さんに感謝状を贈った。(内海日和)
https://www.asahi.com/sp/articles/ASR947HLDR8SPTLC01B.html?iref=sp_ss_date_article