>>171
2/2
[コラム]ウクライナ戦争の終結、ビスマルクは答えを知っている
http:
//japan.hani.co.k●r/arti/opinion/45793.html
 「政治の秘密とはなにか。ロシアと良い条約を結ぶことだ」

 ビスマルクは、1862年にプロイセン首相に就任した翌年、新興プロイセンが欧州列強として生き残りドイツ統一を成し遂げるためには、ロシアとの友好関係が重要だと述べた。プロイセンが、乱立するドイツ国家の間でオーストリアを押しのけ主導権を握り欧州列強の座を固めることになったきっかけは、18世紀中頃の七年戦争での勝利だった。...

 第二次大戦後、ドイツ統一はミハイル・ゴルバチョフのソ連が了承したことにより、平和裏に可能になった。当時のソ連は、NATOの東進禁止を条件にドイツ統一を許したが、このNATO東進問題は、現在のウクライナ戦争の主要な原因だ。

 ヘンリー・キッシンジャーは、七年戦争、ナポレオン戦争、第二次世界大戦など、破局をもたらす危機のたびに突如として登場し勢力均衡をなすロシアの役割を、「ロシアン・パズル」と名付けた。そこから、「ロシアは見かけほど強くないが、見かけほど弱くもない」という外交家の格言も出てきた。キッシンジャーは、ウクライナ戦争がどのように終わるとしても、ロシアを認めないのであればユーラシア全域に巨大な混乱が一気に押し寄せることになると懸念している。ドイツの東方政策の設計者であるエゴン・バールは「ドイツにとって米国は不可欠で、ロシアは固定された」と述べた。

 現在の欧州はドイツが主導している。「政治の秘密はロシアとの良い関係」という金言は、そのため現在の欧州でも有効だ。...