世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体「全国拉致監禁・強制改宗被害者の会」の後藤徹氏がTBSの報道番組「報道特集」に抗議文を寄せていた件で、被害者の会は12日、TBSから7日付で回答書が届いたことを明かした。

 被害者の会はホームページ上に「誠意のかけらもないTBS回答書」と題し、TBSからの回答書を掲載。「質問には一切回答しないとのことであり、当会代表の後藤及び視聴者に対しても一切謝罪はしないとのことでした」とし、「一切回答しないという態度は、極めて不誠実であると断言せざるを得ません」と〝ゼロ回答〟に不満を漏らした。

 その上で、TBSの報道姿勢に疑問を投げかけ、「TBSが誠意ある態度を示さない以上、今の一方的な報道姿勢が真に公正・妥当なものであるのかを、番組のスポンサーを始め広く世に問うていくしかないと考えます」と主張。

「特に、当会はかつて海外の人権擁護家らと連携し、拉致監禁による脱会強要を撲滅すべく国連にまで働きかけ、その結果、2014年7月に国連自由権規約人権委員会が日本政府に対して人権勧告を発するまでに至った経緯があります。今回のTBSの報道姿勢につきましても、海外の有識者や人権擁護家らを含め、広く世に問うていく所存です」と締めくくっている。

 被害者の会は、同局の報道番組「報道特集」が先月27日、「〝元信者〟妻たちが語る旧統一教会の実態」と題した特集を報じたことについて抗議。後藤氏と視聴者への謝罪を求めていた。

 また、番組MCの膳場貴子アナウンサーが合同結婚式を人権侵害と非難する一方で、後藤氏らが受けた人権侵害は一切報じていないなどと主張。同局に回答を求めていた。

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