マイナンバーカードを取得した世帯に限り給食費などを無料にするという岡山県備前市の方針に対して5日、市民団体が抗議デモを行いました。

 「マイナカードと給食費を引き換えにしないで」などと書いたカードを掲げる人たち。備前市の市民団体約20人は5日、市内2カ所でデモを行い、「マイナンバーカードを取得している者としていない者で納付免除に差があるのは教育の機会均等に反する」などと訴えました。

 備前市は現在、公立の小中学校の給食費と教材費や、保育園の保育料などを無料にしていますが、新年度からは園児・児童・生徒の世帯全員がマイナカードを取得した場合に限り無料にする方針を示しています。

(子ども達への平等な教育・保育を求める実行委員会 代表)
「マイナカードと教育をつなげていることに問題があると思うんです。マイナカードによらない教育、差別のない教育が必要だと思います」

 市民団体によりますと、反対する署名活動にはオンラインを含めて約4万人分の署名が集まっているということです。

 これに対し備前市は「今後、保護者に向けて詳細な説明をする予定」とコメントしています。

https://news.ksb.co.jp/article/14833012