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清水国明氏とドクター中松氏

　７日投開票の東京都知事選は最終盤を迎え、各陣営が最後のお願いに奔走している。情勢調査では現職の小池百合子都知事がリードし、前参院議員の蓮舫氏と広島・安芸高田市の石丸伸二前市長が追いかける展開と伝えられている。小池氏にはカイロ大卒の学歴詐称疑惑が指摘されていたが影響は少ないようだ。一方で、とばっちりを受けた人たちがいた。

　小池氏の元側近だった小島敏郎氏は都知事選直前に小池氏が虚偽の学歴を選挙公報に記載したとして、公選法違反の疑いで東京地検に告発状を提出している。小池氏はこれまでに「卒業証書と証明書をすでに公表している」と疑惑を否定。今回の選挙公報にもカイロ大卒業を明記している。

　このまま小池氏が正面突破を成功させようとしているが、ほかの候補者に余波が出ていた。選挙の際には大手メディアが候補者に対して経歴などを書き込む「調査票」を頼むのが通例だ。選挙報道にあたって正しいプロフィルが必要というわけだが、今回は過去と違う点があった。

　ドクター・中松氏が出馬会見をしたとき、大手メディアの記者が中松氏の関係者に「東京大学を卒業した証明書などはありますか」と聞いていたのだ。中松氏は選挙中に９６歳になったが、約７０年前の卒業証明に関係者も困惑。同記者は「こういうご時世なので」と小池氏の学歴詐称疑惑の影響があることをにおわせていた。

　中松氏だけではない。タレントの清水国明氏は京都産業大学を卒業しているが、やはり卒業証書を求められたという。清水氏は「卒業証書を提出してくれって言われたから、事務所とバタバタして。『どこ行った？（なかったら小池氏の）二の舞だぞ』って。結局、大学に問い合わせをしたら、そういう書類を出してもらえたんですよ。何年に卒業しましたよっていうのを」と明かした。

　大学当時を振り返りながら、「（あのねのねの相方である）原田（伸郎）と（笑福亭）鶴瓶が同い年で僕が先輩だったけど、途中で休学したから、卒業した時は同じだったんですよ。間違いなく卒業してます」と胸を張った。

　何十年もたってから卒業証書を探すのは大変。面倒なとばっちりが起きていた。

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