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「斎藤元彦氏」再選…そのとき兵庫で何が起きていたのか 当初「40人ほどだった聴衆」が投票前日には「身動きが取れないほどの群衆」に [きつねうどん★]

1@きつねうどん ★ 警備員[Lv.5][新芽]
垢版 |
2024/11/21(木) 12:37:33.85ID:O+Bw3uei
 前知事の訴えが県民の心を掴んだのか、SNSに煽られただけなのか──。兵庫県民ではない人間にとっては、巨大な疑問符が浮かぶ選挙だった。11月17日に兵庫県知事選の投開票が行われ、前職の斎藤元彦氏が約111万票を獲得。次点となった元尼崎市長稲村和美氏は97万票だったため、約14万票の大差を付けて再選を果たした。選挙戦当初は、全く予想されなかった展開と言っていい。

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 ネット世論にしても当初から“斎藤支持”が大勢を占めていたわけではない。8月23日、百条委員会が県職員に対して行ったアンケート調査の中間報告が行われ、何と4割の職員が知事だった斎藤氏のパワハラを見聞きしていたと回答。これに対して、Xは憤りの声で溢れた。

《おとなしそうな顔をして、とんでもない野郎》、《知事は当然辞職すべきだし遺族に慰謝料払うべき》──。

 ところが今、Xを検索してみると、次のような具合だ。《この人パワハラしないでしょ》、《斎藤氏はほぼシロ、パワハラおねだりもない》、《証拠の音声が出てこないあたり斎藤知事のパワハラ疑惑は悪意ある偏向報道の可能性を疑う方が合理的》

 一体、このわずかな期間に何が起きていたのか。

 9月19日、兵庫県議会は全会一致で斎藤知事の不信任決議を可決。10日以内に県議会を解散しなかったことで、斎藤氏は30日付で知事を失職した。出直し選挙は10月31日に告示されたが、この時点では稲村氏が圧倒的に有利だと見られていた。

 ところが選挙戦が終盤を迎えた11月10日、朝日新聞デジタルは「稲村氏がやや先行 斎藤氏が激しく追う 兵庫県知事選 朝日情勢調査」との記事を配信。稲村氏が《やや先行》としながらも、斎藤氏が《激しく追っている》と伝えた。

「マスコミは嘘を付いている」の声
 告示の日から、わずか10日という短期間で、斎藤氏は“兵庫県の恥”から“県議や周辺首長、オールドメディアなど既得権益層の打破に立ちあがった正義の味方”に評価が変わってしまった。なぜ、こんなことが起きたのか。現地で精力的に取材を重ねていたジャーナリストの吉富有治氏に尋ねた。

「私は10月3日の午前7時半、JR芦屋駅で辻立ちする斎藤さんの様子を取材しました。現地に着くと、30人から40人くらいの支援者がいました。女性が目立っているのが印象的でしたね。一般のボランティアスタッフは見かけず、手伝っているのは市会議員など地方議員が中心でした。ところが投開票日の前日に当たる11月16日に神戸市三宮センター街で行われた最後の街頭演説を取材しようと訪れると、様子が一変していたのです。誇張ではなく、大変な人混みで全く身動きが取れませんでした。群衆のあまりの多さに、この時、斎藤さんの再選を確信しました」

 吉富氏が周囲の有権者に取材を依頼すると、「斎藤さんは悪くない」、「新聞社やテレビ局など、マスコミは嘘をついている」との回答が多い。マスコミが「兵庫県知事選はSNSが勝利し、オールドメディアが敗北した」と報じた通りだった。

立花孝志氏や高橋洋一氏の影響力
「斎藤さんはSNSを活用し、数人の支持者を数十人、数十人の支持者を数千人、数千人を数万人……と、幾何級数的に増やすことに成功しました。ただし、斎藤さん自身の発信力だけでブームが起きたわけではありません。この点は非常に注意が必要だと思います。兵庫県で“有権者のうねり”が巻き起こり、斎藤さんが再選を果たしたのは、斎藤さんを応援した“インフルエンサー”の影響力も非常に大きかったのです」(同・吉富氏)

 毎日新聞(電子版)は11月18日、「兵庫知事選 斎藤元彦氏を支えたユーチューブ『勝手連』の援護射撃」との記事を配信し、興味深い指摘を行った。YouTubeで斎藤氏の公式チャンネルは告示日以降、再生回数は119万回に達した。ところが、「斎藤氏を応援する」著名人の動画は、ご本人とは桁違いの再生回数だったのだ。

《自ら出馬しながらも斎藤氏の応援を表明した政治団体「NHKから国民を守る党」党首で元参院議員の立花孝志氏(57)は100本以上の動画を投稿し、合計視聴数は計1499万回に上った。さらに、これらの切り抜き動画を配信するチャンネルも計1299万回再生された》

《他にも、インターネット番組「虎ノ門ニュース」が554万回、財務省OBで嘉悦大教授の高橋洋一氏も201万回で、注目を集めた。ゲーム配信やガーデニングを主に扱っていたチャンネルが斎藤氏に関して投稿するケースも複数あった》
2@きつねうどん ★ 警備員[Lv.5][新芽]
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2024/11/21(木) 12:37:45.64ID:O+Bw3uei
実は「信任投票」だった知事選
 ただし、こうしたSNSの“援護射撃”が、どんな選挙でも常に力を発揮するとは限らない。吉富氏は今回の知事選が「争点がはっきりしない選挙だったことも大きな影響を与えました」と指摘する。

「通常の選挙であれば、候補者のA氏とB氏が公約を戦わせ、議論を積み重ねることで争点が明確化し、有権者は投票先を決定します。ところが今回の兵庫県知事選では、斎藤さんの対立候補である稲村さんはあまり注目されませんでした。理由は『前知事である斎藤候補を信任するか、信任しないか』が実際の争点になってしまったからです。そのためSNSで拡散され続けた『斎藤さんは悪くない』を信じた人は斎藤さんに投票し、信じなかった人は他の候補者に投票するということになりました」

 兵庫県の有権者は知事選に際し、「斎藤氏は知事としてマルかバツか」を中心に投票先を考えていた。そのためSNSで斎藤氏を擁護する情報が拡散すると“参考情報”にする有権者が多かったというわけだ。

「新聞社やテレビ局を中心とするオールドメディアに誤報やミスリードが存在するのは事実です。しかし、SNSを中心とするネット上の情報も同じように偏っていたり、正確ではないものが含まれています。特に今回の知事選は百条委員会の調査が終わっていないのに告示されたため、パワハラ問題などで『何が事実か』が分からないまま有権者は投票することになりました」(同・吉富氏)

冷静になる必要
 冷静になれば、「新聞やテレビは嘘ばかりで、信じられる情報はネットにしかない」という考え方が間違っていることは誰でも分かるはずだ。

「ところが、今回の知事選では『オールドメディアは嘘ばかり報道し、SNSにだけ真実が投稿されている』と判断した有権者が相当な数に達しました。こうなってしまったのは、斎藤さんのパワハラ問題が未解決のままということが大きな影響を与えていると思います」(同・吉富氏)

 百条委員会の調査は続く。25日の証人尋問に斎藤氏の出頭を要請した。だが斎藤氏が知事選で圧倒的な“民意”を獲得したため、吉富氏は「百条委員会は今後、腰砕けになっていく可能性があります」と指摘する。

「その一方で、兵庫県は斎藤さんのパワハラ問題などを調査するため、9月に第三者委委員会を設置し、来年3月に報告が行われることになっています。パワハラや公益通報の問題で初めて“ファクト”が明らかになるわけで、斎藤さんを巡る議論は、第三者委員会の報告を待つべきではないでしょうか。特に『SNSの勝利、オールドメディアの敗北』という論点は刺激的ですから、識者も一般の方々も誰もが頭に血が昇っている状態で議論しています。ここは一度、誰もが冷静になる必要があると言えます」

デイリー新潮編集部

https://www.dailyshincho.jp/article/2024/11210601/
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垢版 |
2024/11/21(木) 14:45:46.63ID:ESKdGA1N
トランプが当選したのも似たようなことだろうな
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