物価高でもうどんの外食回数は減らさないけど、サイドメニューは我慢する――。百十四経済研究所がネットで行った香川県民のうどん消費実態調査で、こんな傾向が明らかになった。

 調査は2021年から毎年実施。今年は8~9月、県在住の20~69歳を対象にし、461人から回答を得た。

 うどんを外食する際に支払う単価を尋ねた設問では、500~699円が43%で最多。300~499円(41・4%)が続き、昨年調査と逆転した。平均単価は546・75円で、昨年(503・96円)から42・79円上昇した。

 外食回数では、「月に2、3回」(25・2%)「週1回」(19・3%)が上位に。「ほぼ毎日」は2・6%、「週4回」は2%にとどまった。年平均では49・60回で、昨年の48・34回から1・26回増えた。

 同研究所は「原材料などの仕入れコストや人件費の高騰によりうどんの価格は上がっても、外食回数は減少しておらず、県民にとって生活必需品となっているのでは」と分析している。

 ただ、好みのうどんを複数回答で尋ねた問いでは、「かけ」75%、「ぶっかけ」52%だった。「肉うどん」(15%)と「肉ぶっかけ」(12%)は昨年よりも5~2ポイント減少した。また、うどんに添える好きなサイドメニュー(複数回答)では、「何もない」との回答が10%で、昨年比2ポイント増加。同研究所は「高価格帯のうどんは抑制し、サイドメニューも我慢する傾向がうかがえる」としている。

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20241204-OYT1T50068/