https://times-abema.ismcdn.jp/mwimgs/6/7/750w/img_67c60f5567fe4b0db7b0138fcd4a7470411230.jpg

　27日、参議院予算委員会にて石破総理が「強力な物価高対策」を打ち出す考えを明らかにした点について釈明し、これを立憲民主党の辻元清美議員が追及した。

　予算委員会冒頭、石破総理は「3月25日の公明党・斎藤代表との面会における私の発言により、参議院予算委員会の審議中にご心配、ご迷惑をおかけする形となりましたこと、申し訳なく思います」と謝罪。

　さらに「私は物価高対応に向けて新たな予算措置を打ち出すことを申し上げたものではなく、令和6年度補正予算や今審議している令和7年度予算に盛り込んでいるあらゆる政策を総動員し、物価動向やその上昇が家計や事業活動に与える影響に細心の注意を払いつつ、物価高の克服に取り組んでいくという旨を申し上げた」と釈明した。

　辻元議員は「『予算成立後速やかに強力な物価対策を策定する』と報道された。私たちは『それだったら、今審議してる予算は“強力”ではなく“無力”なのかと言うんだったら、予算委員会の最中に提案をして予算修正などすればいいじゃないか』ということになったわけだ。公明党の斎藤代表が『速やかに、強力な物価対策、予算終わったらやるんだと総理が言った』とぶら下がりで発言された。総理はこの発言をされたのか？」と質問した。

　これに対し石破総理は「議事録を取ってるわけでもないので、一字一句正確に覚えているわけではない。政府として、あるいは私として、この予算が最善のものであると思うからこそ審議をお願いし、こうして議論をさせていただいている。この成立に万全を期すことは当然のことで、ご理解を賜りたいと思っている」と回答した。

　この後、ガソリンの暫定税率についての議論を経て辻元議員が「米価高騰対策、10万円の商品券を配ったから、強力な物価対策、お米券でも配るのかと思った」と話すと石破総理は口を大きく開けて驚きの表情を見せた。

　辻元議員は続けて「総理、国民は相当しんどい、生活切り詰めている。そんな中で、こういう混乱を招くような発言をすると実際に国民やマーケットに『強力な物価対策もあるかも』とミスリードしてしまった。これはむしろ景気の足引っ張ると思う。先ほど予算委員会の皆様にお詫びするとおっしゃったが、『なんだか迷走した発言しちゃったからごめんなさいね』と国民にお詫びしてほしい」と訴えた。

　石破総理大臣は「この予算が成立ということを期して、私ども一生懸命説明もし、お願いをしている。しかしながら、経済がどのように動いていくかは、私どもとして完全に予測がし得るものではない。今後も物価が上がることはあるかもしれない。賃金上昇が物価上昇を超えていくようにとお願いをしている。あらゆる方面に向けて、これから先、政府として対応を取っていくのは当然だが、国民に混乱を招いた、そういうことがあるのだと、（辻元）議員のご指摘だが、そうであれば、それは申し訳ないことでございました。申し訳ありません」と謝罪した。

　辻本議員は「支持率が10ポイントも下がって、予算終わったらいろいろとやらなくちゃと相当焦って迷走してるように見える。総理、本当大丈夫かと思うんですよ」と述べた。

　25日、石破総理は公明党の斎藤代表と会談し、石破総理は2025年度予算案の成立後に「強力な物価高対策」を打ち出す考えを伝えていた。
（ABEMA NEWS）

https://times.abema.tv/articles/-/10170576