「富士ヒノキ製 富士山ベンチ」4基が、東京タワーに静岡県富士市から寄贈された。
寄贈されたベンチは、富士市内で伐採されたヒノキ材を使ったもの。ベンチの背もたれは富士山をイメージしたデザインで、富士市から見える富士山として宝永山のシルエットもあしらう。
寄贈先について富士市林政課は「現在、富士山麓には伐採適齢期を迎えた樹木があり、適度の伐採・製材を進めないと大地が痩せてしまい、景観を損なう。
ベンチの製造・設置を通じて富士山の現状を多くの人に知ってほしいと思い設置を依頼した」と話す。
寄贈したベンチは東京タワー塔脚下に位置する「フットタウン」2階に設置。早速来場者が利用した。
山梨県北杜市から来た人は「東京タワーを目的地として家族で来た。造園業をしていて、ヒノキは大好き。富士山ベンチは座り心地が柔らかく、ゆったり休憩できた」と話す。
東京タワーの従業員は「ヒノキの温かみと木の柔らかい香りで癒やされる。富士市の小学生には修学旅行で東京タワーに来てもらっているので、今後はその際、このベンチを見てほしい」と話す。