松は冬でも青々とした葉の常緑樹であるため生命力の象徴とされ、
「祀る(祭る)」に通ずるおめでたい木、神の降臨を「待つ」ための神聖な木などと言われる
しかし、松竹梅やお正月の門松などの文化は奈良時代中期(729年から749年頃)に中国から入ってきたものだから、
それ以前の日本では松をさほど神聖視してなかった可能性が高い。祀るうんぬんはあとづけのこじつけだろう
万葉集(759年~780年頃編纂)では、「松」が「待つ」の掛詞として使われていて、
恋しい人を待ち焦がれるような和歌が多数収録されているが、
この頃にはすでに中国的な松の価値観に影響されていたのだろう
いずれにせよ江戸時代頃には、松は最上級のおめでたい神聖な木として日本でも完全に定着したようだ
こういう情報は日本の伝統文化うんぬんを誇りたい人にとっては都合が悪いので、
テレビでは日本をもてはやして中国の悪口を言う番組しか放送されない
日本が貧しい国になればなるほどそういう情報統制と洗脳の傾向が強まっているように感じる