2023年夏に閉館する百貨店のそごう広島店(広島市中区)の新館跡について、入居するビルを所有するNTT都市開発(東京)は24日、改装して25年春の開業を目指すと明らかにした。大型店を中心に誘致し、23年内に主なテナントを発表する方針。新たな商業施設として再出発する。
新館はNTTクレド基町ビルの地下1階から地上9階で、延べ約3万6400平方メートル。衣料品や宝飾、雑貨などの店が入っている。新たな施設は、各階に大型店を入れる構想。複数の企業に声をかけており、興味を示す企業もあるという。小売りに限らず、シェアオフィスやアミューズメント施設といった幅広い業種を視野に入れる。

 新館の賃借契約は24年4月まで。NTT都市開発は閉館後に内装や空調設備の工事をする。同じビルに入る専門店街パセーラは営業を続ける。

 新たな施設は、いずれも連絡通路でつながるリーガロイヤルホテル広島、来年秋に増床して改装オープンするそごう広島店本館との回遊性を向上できないか検討する。パセーラとの一体感も高めたい考えでいる。