※ソース先にインタビュー動画あります

山口・周防大島町で行方不明になっていた2歳の男の子を、3日ぶりに発見した捜索ボランティアの男性が、記者会見を行った。

男性は最近も、九州で行方不明になった女児を発見したという。

■以下、会見の要旨:
早朝から、男児の名前を呼びながら、山を登って探した。林道上がって。

すると、12〜3m離れた場所から「おいちゃん、ここ!」と声がした。男児が沢の真ん中、苔むした岩の上で座っていた。

一瞬、人間とは思わなかったが、確かに探していた男児で、心臓が止まりそうな思いだった。

(男児の様子は?)

下半身は何もつけていない、足を岩の前の水がたまったところに置いて座っていた。名前を呼んだら「ハイ」と。

袋からアメを出して渡そうとしたら、男児がアメの袋をバッと取って、自分で手で破ろうとした。2歳の手では開かずに私が手伝った。

それをすぐに口に入れてガリガリかんだ。その様子を見て「これは大丈夫だ!」と思った。

(現地には)14日の午後に来た。

(どんな思いで来たのか?)

大分県で2歳女児が行方不明になって翌朝に見つけた経緯があった。

子どもだから下に向かって下ることはない、上に上がるのが子どもの習性と思っていた。

それがピッタリ当たった。男児が声をかけてくれた。

不思議なもので、子供は上に上がる。上がったら沢の真ん中で、座っていた。

きのう、男児のお母さんやおばあちゃんと話した。

別れた場所を聞いたら、絶対この道を子どもが上に上がっている、と思った。

自分は、昼飯も水も持ってきている。人の命は重い。高齢者でも若くても、命はその人しかもっていないもの。

私がお手伝いできるなら、させてもらいたい。

男児から「おいちゃん、ここ!」と言われた時には、うれしかった。小さな命が助かって。