綱島東口の駅前再開発が正式にスタートしました。横浜市は今月(2022年)7月5日付けで「綱島駅東口駅前地区」の再開発事業を都市計画決定し、2028年度の事業完了へ向け、まずは来年度(2023年度)中の事業計画認可を目指します。


新綱島駅側から見た2022年7月時点でのイメージパース(完成予想図)、建物の下層部は商業・業務施設とし、新綱島側(イメージ図手前に建設中)のビルとデッキ通路で接続する計画。現時点での想定イメージのため、今後変更される可能性がある(「綱島駅東口駅前地区市街地再開発準備組合」提供)

綱島駅の東口駅前を再開発する「綱島駅東口駅前地区第一種市街地再開発事業」は、駅前の約9000平方メートル(0.9ヘクタール)を対象とし、駅前広場の新設や道路の拡張、建物の集約と高層化を行おうというもの。

路線バスが頻繁に通る駅前道路上での歩行者の安全性確保や、新設する駅前広場へのタクシーや一般車の乗り入れによる利便性向上を目指すとともに、新綱島駅側と東口駅前側に計画する2棟の高層建物内を通じ、両駅間の徒歩連絡ルートも確保します。

新たに建設する高層建物は、樽町側の「南棟」を地上27階・地下1階建てとし、下層部を商業・業務施設、中・高層部は約350戸のマンション(共同住宅)とする計画。また、新綱島駅側に建設中の「29階建て再開発ビル」との間に綱島街道を渡る横断デッキも設けます。


駅前広場を新設するほか、バス通りの各道路も拡張し、「南棟」の綱島街道側ではバスの乗降が可能となるスペースを設ける計画もある(6月22日「横浜市都市計画審議会」資料より)

一方、日吉側の「北棟」は高さ31メートル以下の建物とし、商業・業務施設とする予定。南北両棟の間はデッキ通路で結ぶとともに、新綱島駅側のビルと通じるデッキ通路も設ける計画です。

これらの事業は、綱島駅東口駅前地区の地権者らによる「市街地再開発準備組合」が基本計画を取りまとめ、横浜市住宅供給公社(神奈川区栄町)が施行する予定となっています。

今後、駅前の対象エリアに建物を所有したり借りたりしている権利者と調整ののち、2023年度中に事業計画認可を目指し、2024年度中には解体を始め、翌年度から建築工事に着手したい考え。

現時点では、今から6年先の2028年度中に事業を完了させるスケジュールを想定しているとのことです。