岡山市の大森雅夫市長は24日、同市北区表町で建設中の新市民会館「岡山芸術創造劇場」(2023年9月開館予定)整備事業で、用地買収の難航などから市の追加負担が5億9千万円かかると明らかにした。

 市によると、事業主体の民間再開発組合による用地取得で難航し、工期が約9カ月遅れた。機材リース料や仮移転の費用などがかさみ、再開発事業全体で18億9千万円の追加費用が発生した。新たな国庫補助金の活用分、経費縮減分などを差し引いた額を市が負担するとした。市の新市民会館事業費は約235億円から約241億円に増える。

 新市民会館の整備は、組合が建設する再開発ビル2棟のうち、低層棟の大部分を市が取得して行う。大森市長は「経費増は残念だが、努力した上でのことで、やむを得ない」と述べた