中国銀行は1日、ベネッセホールディングス(HD)に100億円を融資した。
企業の活動が環境・社会・経済に与える影響を評価して融資する「ポジティブ・インパクト・ファイナンス」(PIF)の第1号案件になる。
単独での100億円の規模の融資は珍しい。
ベネッセは調達資金を新規事業開発や人材育成への投資などにあてる。

二酸化炭素(CO2)排出量削減や男性の育休取得率向上などのほか、教育事業で広い学びの機会を提供するといったベネッセが定める目標を評価して融資した。第三者機関の日本格付研究所の意見も取得している。

6年1カ月の融資期間中、目標達成への取り組みを中銀が定期的にモニタリングする。
ベネッセは客観的な評価を受けることで「社内を良くしていくドライバーになれば」(岡田晴奈・常務執行役員)と期待する。

中銀はベネッセHDのメインバンクだ。PIFの取り扱いは4月に始め、今回の融資をモデルケースにしたい考え。
2023年度はPIFで合計120億円の融資を目指している。

中国銀行、ベネッセHDに100億円融資 SDGs融資で
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC062ON0W3A400C2000000/