https://www.sankei.com/article/20211119-2CSSCDHUNFIANKB3HXVGDC57KY/
2021/11/19 16:45


https://www.sankei.com/resizer/yu5_x1eKH8U7qxlFa_BTpfwh6uU=/782x499/smart/cloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com/sankei/3QJSDP4GMRPZHOMRHT63K2VHJM.jpg
「駐リトアニア台湾代表処」のプレートの前でポーズを取る職員ら=18日(台湾外交部提供・共同)

【北京=三塚聖平】中国外務省は18日夜に発表した報道官談話で、台湾当局がリトアニアに出先機関の「台湾代表処」(大使館に相当)を同日立ち上げたことに対し「強烈な抗議と断固とした反対」を表明した。その上で「一切の必要な措置をとり、国家主権と領土を守り抜く」と強調し、リトアニアに対して報復措置をとる方針を示した。

談話は、リトアニア政府が「中国の強烈な反対と、数度の制止をとりあわずに設立を許可した」と主張。リトアニア側に「中国の主権と領土を損ない、中国の内政に乱暴に干渉し、極めてたちが悪い」と猛反発し、速やかな見直しを求めた。

台湾側に対しても「外国に頼り『独立』をたくらむことは見込み違いであり、失敗の末路を逃れることはできないと決まっている」と非難した。

台湾代表処の設置計画は7月から進められていた。中国は8月に駐リトアニア中国大使の召還を決め、リトアニア側にも駐中国大使を引き揚げるように求めていた。実際に設置されたことで、さらなる報復措置に出る。欧州では台湾との結びつきを強める動きが活発になっており、中国は警戒を強めている。