https://www.jiji.com/jc/article?k=2021121000857
2021年12月10日16時03分




 法人税など計約1億3800万円を脱税したとして、法人税法違反などの罪に問われたアニメ制作会社「ユーフォーテーブル」(東京都)の社長近藤光被告(52)と法人としての同社の判決が10日、東京地裁であった。田中昭行裁判官は「経営者として強い非難を免れない」として近藤被告に懲役1年8月、執行猶予3年(求刑懲役1年8月)、同社に罰金3000万円(求刑罰金4000万円)を言い渡した。


 田中裁判官は、近藤被告が帳簿の改ざんに消極的だった会計担当の妻に対し執拗(しつよう)に改ざんを指示しており、「脱税の意図は強かった」と指摘。一方、既に修正申告し、延滞税などの納付も済ませたとして執行猶予が相当とした。
 同社は「鬼滅の刃」のほか「Fate」シリーズなどの人気アニメを制作。アニメと連携した複数の飲食店も運営している。