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2021/12/11 22:37


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入港するドイツ海軍のフリゲート艦「バイエルン」=11月5日、東京湾(桐山弘太撮影)

ドイツ海軍のフリゲート艦「バイエルン」が、海上自衛隊と共同訓練を月内に行う方向で調整していることが11日、分かった。日独両政府の関係者が明らかにした。同艦は先月、独海軍艦艇として20年ぶりに日本に寄港し、訓練を行ったばかり。両政府は訓練を重ねることで防衛協力の強化を示したい考えだ。

バイエルンは8月にドイツを出港し、各地に寄港しながら各国軍と訓練を行っている。今回はドイツへの帰途で再び日本へ寄港するため、改めて訓練を行う。自衛隊が短期間のうちに共同訓練を複数回行うのは米軍以外では珍しい。

独政府は昨年9月に「インド太平洋ガイドライン」を策定し、インド太平洋地域への関与強化を打ち出した。ドイツは中国との経済的関係が深く、当初は中国・上海への寄港も計画されたが、中国政府が独側の打診を拒否したという。

一方、日本政府には価値観を共有する欧州諸国との連携を深め、軍事的圧力を強める中国を牽制(けんせい)したい狙いがある。ドイツは8日に中道左派、社会民主党(SPD)のショルツ首相が就任したばかりで、新政権との間でも連携強化の流れを維持したい考えだ。