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毎日新聞 2021/12/20 12:58(最終更新 12/20 12:58) 461文字




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日本初のナビゲーションシステムを搭載し飛び立つドローン=鳥羽市鳥羽1で2021年12月14日、林一茂撮影

 日本初となる「空飛ぶクルマ」のナビゲーションシステムの試作品が完成し、三重県鳥羽市鳥羽1の鳥羽マリンターミナルで、ドローンを使った実証実験が行われた。「AirNavi」と名付けたシステムを搭載したドローンは、同市大明東町までの2・7キロ間を指示通りに飛行した。

 県、東京海上日動火災保険と2020年11月、県内での「空飛ぶクルマ」の実証実験、実用化に向けた協定を結んだ、エアモビリティ会社(東京都港区)が実施した。「AirNavi」はルート設定などのナビゲーション機能や気象情報、離着陸場などの条件を選択し、安全な運航を支援する。



 実証実験には関係者らが集まり、服部浩副知事が「『空飛ぶクルマ』を活用して、観光地や離島・過疎地域の利便性向上などにつなげたい。鳥羽市は中部国際空港から三重県側の空の玄関口として絶好の位置にある」と述べ、期待を寄せた。

 同社などは、飛行によって得られたデータを解析するとともに、通信環境や法整備などの課題について検討したいとしている。「空飛ぶクルマ」は各国で開発が進められている。【林一茂】