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2021/12/27 21:07


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中国国防相とのテレビ電話会談後、記者会見する岸防衛相=27日夜、防衛省

岸信夫防衛相は27日、中国の魏鳳和(ぎ・ほうわ)国務委員兼国防相とテレビ会議形式で会談し、防衛当局間のホットライン開設について、来年内の運用開始を目指すことで一致した。

両氏の個別会談は昨年12月に続いて2回目となる。会談では、自衛隊と中国人民解放軍との偶発的な衝突を回避するため、平成30年に運用を始めた相互通報体制「海空連絡メカニズム」などについて協議した。昨年は、メカニズムの柱となるホットラインの早期開設に向け調整を加速することで一致していたが、来年に先送りした形となった。

岸氏はこの日の会談で、尖閣諸島(沖縄県石垣市)を含む東シナ海をめぐる個別の問題について、極めて深刻な懸念を表明した。台湾情勢も言及し、動向を注視することを伝えた。

岸氏は会談後、記者団に「中国の軍事的活動が地域の安全保障上の強い懸念となっていることを中国が正確に理解し、責任ある行動を取るよう隣国のカウンターパートとして強く求めた」と述べた。

会談は今年2月の海警法施行を受け、岸氏から求め、その後も複数回要請していた。会談は予定時間の1時間半を超え、約2時間行われた。